宴会芸のネタに使えるかも?宝石そっくりさんの見分け方

着色メノウのアクセサリーパーツ。ナイフが滑って傷つかない。

先日ネットで調べ物をしていてジェムストーンについて気になる文章がありました。

「インカローズの偽物に注意!水晶を染色したものをインカローズと偽って販売している業者があります!」

と言うもの。読み進めると、

  • インカローズは近年産出量が減ってきているので価格が高騰
  • 安い水晶を染めてインカローズと偽ったものが流通しているが素人には区別がつかない

と書いてあり知識のない人が読むと不安になる内容でした。

だれでも、知識がない事は不安になりますよね。それなら知れば良いじゃないですか!という事で、ある二つの鉱物の違いの調べ方を誰にでも出来る方法で説明したいと思います。ただ説明するだけではつまらないので、この方法を使って宴会で「おおっ!」っと歓声があがる芸を考えました!ぜひお試し下さい!

まずはじめに鉱物の名称について、水晶を染めてインカローズにすると書いてありましたが、不透明な鉱物で縞模様がある特徴から水晶ではなくてメノウではないかと思います。水晶もメノウも石英だからどうでも良いじゃない!と突っ込む人がいそうですけれど厳密に言うと違うのです。だからここからは染色メノウと呼びたいと思います。

また以下の方法は、ある鉱物を特定するため(なんの鉱物であるか断定する鑑別行為)ではなく、二つの鉱物が同じものか、違うものか判断する手段である事を念のために書いておきます。詳しく調べたい時は専門の鑑別機関で調べてください。目の前にある鉱物がどんなものなのか専門の機関に鑑別依頼せずに「これはメノウです」の様に断言することは出来ませんが、以下の事を知っておくと複数の鉱物の違いをある程度判断する事が出来ます。

モース硬度の違いを比べる

二つの鉱物が同じものか、違うものかを調べる方法として硬度の違いに着目します。例えば、先の例で言えばインカローズはモース硬度3.5〜4と柔らかく、メノウは硬度6.5~7です。二つの鉱物をナイフなどで引っ掻いてみましょう。ナイフの刃の硬度は平均5.5ですから、5.5より柔らかい鉱物は削れ、硬いものは削れないはずです。つまり、インカローズならナイフで傷がつきますし、メノウであれば傷つきません。ためしに画像の着色メノウにナイフを当ててみましたが刃が滑って傷つきませんでした。

着色メノウのアクセサリーパーツ。ナイフが滑って傷つかない。
着色メノウのアクセサリーパーツ。ナイフが滑って傷つかない。

この方法を使って宴会の芸にマジックなんていかがですか?

さて宴会芸ですが、モース硬度の違いをつかって「おお〜っ!」っと歓声があがるマジックをやりませんか?

用意するもの

インカローズとピンクに染めたメノウ複数個。トレイ。ナイフ。石に被せる布。

やり方

1、複数のインカローズとメノウをトレイに乗せておく。似た形のものを選んでお客様には区別がつかない様にしておく。自分はどちらの鉱物か見分けがつく様にしておく。

2、インカローズを一つ持ってナイフで傷を付ける。(柔らかい石である事を印象づける!)お客様にもやってもらう。

3、魔法をかけて石を固くします!と宣言する。

4、石の乗ったトレイに布を被せて呪文を唱える。(アブラカタブラ〜でもちちんぷいぷいでも)この時かっこいいポーズを取ると効果的?

5、布をサッとかっこ良く取り、めのうを手にとってナイフで傷つけてみる。あれっ?固くなってる??傷つけられない。同じ事をお客様にもやってもらう。

6、一同「おおぉ〜!!」っと歓声

以上です。

上手くいくかどうかは自己責任でお願いします!滑っても責任は負えません!

おまけ

値段の違いを考える

そもそも、なぜ鉱物名を偽って売られる事があると思いますか?それは「もうかる」からです。安く手に入る鉱物を加工して他の高く売れる鉱物そっくりに仕立てる事で高く売れるからです。それだけ利益があるから、わざわざ手間暇かけて作るのです。
つまり逆を言えば、もうからなければわざわざ偽装しません。インカローズとメノウの価格はクオリティの差でピンからキリまであるので単純に比べられるものではありません。個々の要素を比較しなければ単純にインカローズの方が高い(安い)とは言えません。つまり、圧倒的な価格の差が二つの鉱物にないのでメノウをわざわざ加工してインカローズだと偽って売る事になんのメリットもないと言えるのです。
それならなぜ染色メノウがインカローズとして出回ってしまったのでしょうか?あくまでも私の推測ですが、最初は染色メノウときちんと説明して販売されていたものが、途中のどこかでそれが伝わらなかったか、あるいは勘違いによってインカローズとして売られてしまったのではないでしょうか。

そしてもう一つだけ加えておきたいのは、他の鉱物だと偽って売る事が問題であって、染色したメノウが悪い訳ではないという事です。染色する事で利用価値の低いメノウに新たな価値を作ったわけで、それをきちんと説明して販売すればなんの問題もありません。それをインカローズの偽物なんて呼んではメノウが気の毒です。

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