2重奏をテーマに。

結婚記念日のプレゼントは感謝の言葉を込めたオーダーメイドジュエリー

節目の結婚記念日のプレゼント

ご依頼内容

このジュエリーは、15年目の結婚記念日にご主人様から奥様へ贈られたオーダーメイドジュエリーです。

ご依頼者A様より “奥様との結婚記念日にあたり、ふさわしいリングを作って欲しい”とご依頼頂きました。ご依頼主のA様は飲食店を数店舗持つ経営者です。定休日はあっても、ほぼ毎日仕事に出かけているご主人をずっと支えていらっしゃった奥様に感謝の気持ちを込めて15年目の節目の結婚記念日にジュエリーを贈りたいとのことでした。

 

デザイン

デザインのご希望などは特にお話になかったため、どんなデザインにしようか考えましたが、あれこれと考えているうちに、ご主人の奥様への想いを素直に形にするのが一番だと思い至りました。

15年分の感謝を込めたプレゼント。そのテーマは

“二重奏”

 

にしました。 一人では成り立たない音楽。二つの楽器が呼吸をあわせることで美しい音を奏でる。まさにA様ご夫妻の姿と重なりました。

 

五線譜に並ぶ音符をデザインしました。

二重奏のデザイン画
二重奏のデザイン画

 

実際に5本の線を形にするとリングの幅がかなり太くなってしまい、大振りな印象のジュエリーになってしまいます。奥様の印象からは、もう少しボリュームの少ないジュエリーの方がお似合いだと感じたので、実際の五線にこだわらず、三本の線でアレンジしました。

使用するメインストーンは奥様の誕生石のルビーとピンクサファイアです。

呼び名も色も違う2つの宝石ですが、実はどちらもコランダムという同じ鉱物です。
ルビーに合わせる宝石はピンク色のものにしたかったのですが、ご夫婦の象徴として同じコランダム系のピンクサファイアにしました。

デザイン画はテーマを元に数パターンお出しさせて頂き、その中から1点に決まりました。

余談ですが、オーダーメイドでリングを作る時必ず必要になるのが身に付ける方のリングサイズです。A様はプレゼントするまで奥様に内緒にしたいとおっしゃっていましたので、奥様に気付かれない様に調べるとおっしゃっていました。後日リングサイズを連絡頂きましたが、さてどのように調べたのでしょうね。

 

制作

デザイン画決まり、サイズもわかった所で制作です。

中央のメインの2石の大きさとバランス、音符に使うダイヤモンドの大きさと数、位置を“音楽を奏でる様に流れる配置”を意識して決めていきました。特に音符をイメージしたメレダイヤの配置とバランスは大切でした。リズミカルな印象と指にはめた時にどの角度からも綺麗に見える配置に石留めするので、職人と打ち合わせをしながら進めました。

 

完成

そして完成したリングはこちらです。2本の五線譜に音符が並ぶデザインです。

真ん中のルビーは奥様の誕生石。ルビーのとなりのピンクの石はピンクサファイアです。ルビーとサファイアはコランダム系の同じ鉱物です。’色は違えどDNAは同じ宝石’を使い、結婚記念日のジュエリーなのでこんな所もさりげなくこだわりました。

そして制作中にわかった嬉しいお知らせがありました。奥様が二人目のお子様を出産なさったのです。結婚記念日の祝いと一緒に出産のお祝いにもなりました。

完成したジュエリーを奥様にお渡しした所とても喜んで頂けたとA様よりご連絡頂きました。

作り手としてこの瞬間がとても嬉しいです。こちらこそありがとうございました。

2重奏をテーマに。
2重奏をテーマに。

角度を変えて。2本の五線譜をイメージしたねじれのあるデザイン。

五線譜をイメージして
五線譜をイメージして

 

作品詳細

 

材質スペック:プラチナ900、ルビー、ピンクサファイア、ダイヤモンド

デザイン・制作:Tomoko MAEDA/前田朋子 KELEN

写真撮影:KELEN

お問い合わせはこちらまで。

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アートトリップマガジン 「風のかをり」

あえて知らない場所へ行き、まだ見たことのないその地から受ける刺激は新たな創造の種となってくれます。 その土地の気候、動植物、住む人たち、食べ物といったその場所の全てが作り出す空気感を私は「かをり」と呼んでいます。 たとえ徒歩で行ける場所でも、そこから何か刺激を受け取ったらそれは旅です。 距離の長短ではなく、日常とは違う、自分の人生をより良くしてくれる刺激を与えてくれる場所に行くことを私は旅と呼んで、そこから感じたかをりをお届けします。