両親からお嬢様へ。成人式のお祝い

ご両親からお嬢様へ大学卒業、新社会人の記念のプレゼント

大学卒業記念のジュエリーを

1年のうち、オーダーメイドジュエリーを作る方が増える時期があります。入学卒業シーズンです。大学を卒業して社会人の仲間入りをする節目は、お子様が親元から離れて自立してゆく一歩でもあり、お父様、お母様にとって子供の巣立ちを複雑な子持ちで見守る時期である事がプレゼントとして選ばれる理由のようです。

この春に大学を卒業されて社会へ巣立つお嬢様へ、節目の記念にオーダーメイドジュエリーをプレゼントしたいと、お父様よりご依頼いただいたペンダントをご紹介します。

 

家族の絆を形にしたい

お話しを伺った際、、お嬢様の誕生から今までの想いとこれから社会人として自立してゆく事への期待を心配が重なり合っているお気持ちをお聞きして、お嬢様のご卒業ご就職という人生の節目を目の前にした親の気持ちが痛いほど伝わってきました。

ご家族全員の誕生石を使って家族の絆を形にしたいとのご希望でした。

ご家族の絆を誕生石を使って表現する。オーダーメイドならではのジュエリー作りがはじまります。

 

デザイン

お嬢様とこれからの生活の中で様々な出来事を共有してゆく存在になるジュエリーなので、雰囲気に似合い、日常身に付けやすく、いつまでも身につけていられるデザインである事を一番に考えてデザインを考えました。

お父様からお嬢様の写真を見せて頂いたので、その雰囲気から好みをイメージしてデザインしていきます。

デザインテーマは家族の絆です。エメラルド、トパーズ2石、アメシストを使います。

社会人になると、親元から巣立つ日はそんなに遠くありません。いずれ親は遠くから見守る存在になります。一方、兄弟姉妹は互いに独立しても何処かで助け合っていく存在です。そんな距離感を石の配置でアレンジしました。

エメラルドとトパーズをペンダントのヘッド部分のメインストーンに使い、アクセントにメレダイヤを。

そして、ご両親の誕生石トパーズとアメシストは、着用した際に後ろ側に来る様、チェーンの先にデザイン。トパーズはエメラルドとの色合いを考えてブルートパーズとしました。

ラフスケッチ
ラフスケッチ

 

制作

いよいよ制作です。

使用したエメラルドは私が信頼する宝石屋さんに行きこの目で選びました。大きさやカットの良し悪し、色、インクルージョンなど比べて一番綺麗な石がこれでした。エメラルドが決まったらブルートパーズとアメシストの色を合わせます。天然石は色のばらつきがであるので必ず実物で色を合わせます。特に今回はブルートパーズを2石使っているので、その二つの色が同じになる様に選びました。

 

完成

上記写真のエメラルドとブルートパーズのところがペンダントヘッドで身につけた時に正面に来ます。そして同じく身につけた時に、写真右下のブルートパーズとアメシストの部分は背中側に来て動くたびにユラユラと揺れてキラリと光るアクセントになります。

また、画像にチェーンの止め金具部分が写っていますが、今回使用したチェーンはフリーアジャストタイプと言いう着用時の長さを自由に変えられるチェーンを使用しています。洋服の襟元のデザインに合わせてチェーンの長さを調節出来ます。

こんなチェーンはなかなかありませんよ(笑)オーダーメイドならではです。ペンダントヘッドを取り外してチェーンだけにして、先端のアメジストとブルートパーズが前に来る様に身につけてもシンプルでおしゃれです。

 

 

完成したジュエリーを見てお客様がどんな反応をされるかとても楽しみでした。想いがきちんと形に出来たのか氣になっていたので、ご覧になった瞬間笑顔で歓声をあげて下さったのがとてもとても嬉しくてホッとしました。後日、奥様と共にお嬢様に渡されたそうで、お嬢様もとてもお喜びだったそうです。

 

ご両親の想いをジュエリーに託す役目を無事果たす事が出来て私も嬉しく思いました。

 

 

両親からお嬢様へ。成人式のお祝い
両親からお嬢様へ。成人式のお祝い

 

作品詳細

材質スペック:プラチナ900、エメラルド、ブルートパーズ、アメシスト、ダイヤモンド

デザイン・制作:Tomoko MAEDA/前田朋子 KELEN

写真撮影:KELEN

お問い合わせはこちらまで。

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アートトリップマガジン 「風のかをり」

あえて知らない場所へ行き、まだ見たことのないその地から受ける刺激は新たな創造の種となってくれます。 その土地の気候、動植物、住む人たち、食べ物といったその場所の全てが作り出す空気感を私は「かをり」と呼んでいます。 たとえ徒歩で行ける場所でも、そこから何か刺激を受け取ったらそれは旅です。 距離の長短ではなく、日常とは違う、自分の人生をより良くしてくれる刺激を与えてくれる場所に行くことを私は旅と呼んで、そこから感じたかをりをお届けします。